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砺波地方は、室町時代から昭和初期まで、八講布(ぬの)や五郎丸布(ふ)といった麻織物の産地として知られていました。
この企画展は、当時、麻問屋・神田商店として栄えた神田家から、文書や関係資料およそ800点が資料館に寄贈されたことから実現したものです。
今回、会場には、寄贈された資料のうち、およそ100点が展示されています。
昭和初期の「たたみべり」は、神田家の蔵に保管されていた品物です。
神田商店では、麻織物を東京や大阪、近江の問屋へおろしていたということで、展示では、当時の勘定帳や仕入帳なども公開されています。
その中には、当時の経済状況や分析、そして子孫への伝言なども記されており、神田商店の商い歴史の一端を垣間見ることができます。
寄贈した神田嘉人(よしと)さんは「現在では忘れ去られている麻織物の歴史をこの機会に知ってもらいたい」と話していました。
郷土先人展「砺波地方の麻と出町の麻問屋神田商店」は、11月24日まで、砺波郷土資料館で開かれています。 |