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この作品展は、となみ野美術展で優れた作品を発表している砺波市在住の洋画家「吉川 信一(よしかわ しんいち)」さんと南砺市在住の染色工芸作家「香川 眞有美(かがわ まゆみ)」さんの二人展だ。 会場には二人のテーマである「平和」と「光」をもとに制作された作品34点が展示されている。
「吉川 信一(よしかわ しんいち)」さんの作品「象 (しょう)」は吉川さんがトルコ地震の後、知人であるトルコ人作家の家をたずねた際、帰国を前になごりを惜しみ、吉川さんの娘に、息子の嫁になってほしいと抱き寄せたひとコマが描かれていて、何気ない日常の中にある平和を表現した作品だ。
染色工芸作家「香川 眞有美(かがわ まゆみ)」さんの作品「時光」。香川眞有美さんはローケツ染という「染色技法」で、中に織物を入れることで、個性的な表現をする作家。この作品は、暗闇から光が生まれるように、全ての植物が成長していく力強さを表していて、染色と工芸が一体になっている。
会場にはこのほかにも、扱う素材も表現方法も異なる作品が多数展示されている。
「となみ野二人展―平和と光―」は砺波市美術館で8月26日まで開かれている。 |