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3年ぶりにおこなわれた「出町子供歌舞伎曳山」は東曳山会が当番町を務め、「絵本太閤記十段目尼ヶ崎之段」と、「釣女」が上演された。
小学3年生から6年生までの7人の子ども役者は、新型コロナの感染予防対策を取りながら、1月に稽古を始め、語り手役の太夫らが、師匠の千川 喜楽さん堀内 紀宏さんの指導を受けてきた。
千秋楽の舞台では、華やかな衣装を身にまとった子ども役者が明智光秀が織田信長を討ってから、豊臣秀吉に敗れるまでを描いた「絵本太閤記十段目尼ヶ崎之段」は歌舞伎好きには親しまれている名場面を、時には優雅に、時には迫力たっぷりに演じ、会場から盛んな声援を受けていた。
公演のあと、役者7人が曳山舞台上から餅をまき、江戸時代中期から230年以上続く子供歌舞伎曳山祭を、3年ぶりに再開できたこと、無事に終えられたことを喜び合っていた。 |