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木村伊兵衛は、1930年代から1970年代初めまで第一線で活躍した写真家。
昭和初期に実用化が始まった小型カメラに写真表現の可能性を見出し、被写体を一瞬で捉える「スナップショット」と言われるスタイルを確立させた。
木村伊兵衛の作品は、肖像写真や舞台写真の他、東京の下町の風景や、戦中・戦後の人々など庶民の生活を切り取ったものが多く、今回の展覧会には選りすぐりの133点が展示されている。
代表作である「秋田おばこ」は、農村の暮らしぶりに魅了され、20年間通い続けた秋田で出会った女性を写した作品。
その他にも 戦後の貧しくも慎ましやかな日常風景を収めた写真が数多く並んだ。
木村伊兵衛展は砺波市美術館で11月5日まで開催している。また9月23日と10月14日の午後2時からは学芸員によるギャラリートークが行われる。 |